ブルース・ヒューバナー尺八奏者

Bruce Huebner Shakuhachi Home Page

Aeolian Trio US Tour 2024 August 27 to September 17

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尺八演奏家のブルース・ヒューバナーは、日本での40年にわたる研鑽、演奏、作曲、音楽制作の経験を持つ。その音楽は、伝統と現代、西洋と日本が融合したユニークなもので、カリフォルニアと日本を行き来する生活から生み出されたものである。

10歳の時に西洋のクラシックフルートを始めたのち、高校時代にジャズに出会い、テナーサックスを吹くようになる。

高校の吹奏楽団でドラムメージャーを担当し、ロイアス・アームストロング・ジャズ・アワードを授与される。

初期成長期に大きな影響を受けたのは、ジャズピアニスト、作曲家の秋吉敏子のアルバム『ロング・イエロー・ロード』と、彼女の夫であるルー・タバキンのフルート演奏で、初めて日本の音楽を意識するようになった。その後、ラジオで尺八を聴き、ロサンゼルス郡の博物館で三曲合奏(箏、三弦、尺八)を聴き、感銘する。

1983年、ロサンゼルスのカルフォルニア州立ノースリッジ校でサックスとフルートの学位を取得した後来日、1993年に外国人として初めて東京芸術大学の邦楽科を首席で修了し、在学中、故人間国宝の山口五郎に師事する幸運に恵まれた。

「山口五郎先生と山本邦山先生という二人の偉大な人物が教えていた芸大で勉強できたのは、とても幸運でした。尺八の自然な音色に惹かれて来日し、三曲という3~4人の奏者が、親密で洗練された音楽的会話を交わす絶妙な伝統的アンサンブルは、ベートーヴェンの弦楽四重奏やジャズのピアノトリオの室内楽性と通じるものがあり、すっかり惚れ込んでしまいました・・・」

琴古流尺八の師範免許を取得し、福島で2回のリサイタルを行った後、ピアニストで作曲家のジョナサン・カッツと共に、画期的なグループ「Candela」を立ち上げる。ホルン、バスクラリネット、コントラバス、ピアノ、パーカッション、ドラムスと対等なメンバーとして、ジャズやワールドミュージックの中で尺八を際立たせた。

Candelaの目標は、尺八のレパートリーと様式的応用の可能性を広げ、多くの種類のワールドミュージックと融合させることであった。その後のプロジェクトで、クラシックのホールのみならず、ライブハウス、神社仏閣、野外とあらゆる場所で演奏をしている。「尺八をジャズに適応させることは魅力的な挑戦です。竹と息のニュアンス、伝統的なスタイルのユニークなモードと装飾が、ジャズの即興の物語性、ステージでのショーマンシップと興奮に思いがけない形で貢献します」2011年3月、東北地方は巨大地震と津波に襲われ、さらに福島の東海岸で世界で2番目に大きな原発事故が発生する。ヒューバナーが長年暮らし、第二の故郷と慕ってきたこの地の人々も大きな打撃を受ける。箏奏者のカーティス・パターソン他多くのミュージシャンとともに、被災地での80回以上の支援コンサート、そして米国、英国、日本各地での募金活動『Going Home』コンサートシリーズを開始する。(震災直後は津波や原発の被災地で、その後仮設住宅に移動してのコンサートを行った。)

「このような悲惨な出来事を通して、私たちはライブ演奏における和楽器の特別な性質、癒しの能力、東北の美しさと継続的な生活への認識を高める能力、そして音楽家としてのユニークな役割を発見したことは皮肉なことです。私は、尺八は努力次第で、多くのワールドミュージックの文脈の中で輝くことができると信じています。日本の古典音楽、宗教音楽という深いルーツから、さらに発展させることができるのです。 フレットレス・フルート "というユニークな構造を持つ尺八は、ワールド・ミュージックの中心舞台で新しい未来を切り開くことができるのです」

これまでに、ジョナサン・カッツの『東京ビッグバンド』、『ポール・ウィンターコンソート』のヴォーカリスト、スーザン・オズボーン、曹洞宗声明の前川睦生、ジャズギターの原とも也、箏曲家・教育者のカーティス・パターソン、ギターの諏訪光風など多くのアーティストと共演し、またゲスト演奏家として共演も行っている。

海外でも学校、公民館、クラブ、寺院、大学などでレクチャー・コンサートを開催している。

(これまでに、ローマ大学、ケント州立大学、サンタバーバラ市立大学、セントローレンス大学(ニューヨーク)等で講演・演奏を行っている。)

最後に”草の根音楽活動”のあり方として:

2005年以降、日本各地を訪れ、地方や小都市で草の根コンサートを開催する際、チケット、広告、ステージの運営は地元の人が行い、公的資金、企業スポンサー、マスメディアへの露出、制作会社などを通さないことが多い。このような草の根的な活動は、伝統音楽の家元制度等に対する彼の不満や、日本の伝統音楽に対する一般聴衆の無関心から生まれたものでもある。  「ゴーイングホームツアー」「桜前線ツアー」、そして今回の「ブルースの旅する尺八」シリーズでは、古くから人々が集い、親しみを感じている美しい場所である神社仏閣、

歴史的建造物、公民館、レストラン、個人宅等、あらゆる地元の人が集える場所で演奏し、多くの方に聴いてもらえることを目指している。

『築400年の武家屋敷、霊峰の陰にある天井の高い木の神社、ヨーロッパ音楽のために設計されたホールで尺八の音楽を聴くと、聴衆と演奏者に変化をもたらすことがあります。   このようなコンサートをプロデュースする地域のリーダーたちは、高齢化、人口減少、地域の衰退等の問題に直面していることが多く、こうした集いの意義が、音楽を超えて地域全体に及ぶことに気づいているのである』

ブルースヒューバナー(Bruce Huebner) について:

1960年 米国カリフォルニア州サンタモニカ生まれ。

           10歳より母の影響でクラシックフルートを、ジャズが好きな父の影響を受け14歳からジャズサクソフォ ンを始める。ライダーズカフェのバッグヤードで様々なアーティストに出逢いJAZZのに魅せられ、JAZZに没頭する。もっぱら休日は楽器を片手にカルフォルニアの大自然の中で気ま  まに演奏。偶然、ラジオ番組で人間国宝 山口五郎氏の「尺八」の演奏を聴き、カルチャーショックを受ける。

       

1983年 カリフォルニア州立大学ノースリッジ校音楽部卒業後に来日。琴古流尺八を始める。その後一旦帰国し、カリフォルニア州立大学サンタバーバラ校東洋学修士課程に入学。







1989年   東洋学修士号を取得し、文部省国費留学生として再来日。研究生を経て東京芸術大学邦楽部修士課程に入学。故人間国宝山口五郎氏に師事。







1994年 首席にて東京芸術大学 邦楽科修士課程修了。福島女子短期大学音楽講師となり、2000年(助教授)退職。







1995年 97年琴古流尺八リサイタルを行う。







1998年 英語版「ビデオ尺八指南」全三巻を作成。







1999年 国際交流基金の助成を受け「コンテンポラリー三曲アンサンブル」で全米ツアー。







2000年 ジャズピアニスト/作曲家のジョナサン・カッツとジャズワールドミュージックグループ「Candela」結成。







2002年 CD「Mogami」をリリースし、「ステレオ」誌が選ぶアルバムのベスト5となる。「天戸川」はニューヨークメトロポリタン美術館『織部』展示のテーマ曲となった。







2003年 トロントジャズフェステイバルに日本から『Candela』が、唯一参加する。







2004~05年にかけて、 ジョナサン・カッツとDuo で、ヨーロッパ、米国、日本ツアーを行う。







2007年 カーテイス・パターソン(箏)と、Duo CD「Going Home」リリース。 







2007~08年には、カート&ブルースで、春は桜前線を 追いかけ南から北へ、秋は紅葉狩りツアーで北から南へ

音楽ツアーをする。 







2008年  CD「風紋」「Deep Forest」DVD教本「ジャズ尺八」をリリース。カート&ブルースはスーザン・オーズボンをゲストに向え桜前線ツアーを行う。







2009年 英語板「ビデオ尺八指南-ジャズ尺八-」をリリース。







2010年  カーテイス・パターソンとともにVICO (カナダバンクーバー オーケストラ) と共演、 ギター奏者の原とも也とユニット「ZUI」を結成。曹洞宗声明とコラボレーション:東光寺「ごめんね」参加。







2011年 東日本大震災。突如故郷を追われた被災者達に向け、和楽器のエネルギーとパワーを届けたいという一心で、カーテイス・パターソンとともに、さいたまスーパーアリーナに駆けつける。







2012年 ジャパングレーツ、ロンドン展示会にて出演。 英国ウェールズ、カリフォルニア、群馬県等にて、「フクシマに向き合う」コンサート企画参加。







現在まで、古典からオリジナル曲に渡り、感動的なステージを展開中。

一方、教育にも熱心。













Bruce Huebner (shakuhachi)

Shakuhachi performer Bruce Huebner has 33 years of study, performance, composition and music production experience in Japan. He is the first non-Japanese to graduate from the Tokyo University of Arts and Music in traditional music performance where he studied under National Treasure Yamaguchi Goro. Since receiving his shihan teaching license from Kawase Jyunsuke, he has performed at Kyoto Concert Hall, New York Blue Note and Joe’s Pub, Toronto Jazz Festival, the Japan National Theater and Yokohama Motion Blue, and in 2014 at Yakushi Temple in Nara. He has appeared on NHK Broadcast SatelliteTelevision, NHK World, Tedx.tokyo, and Nihon TV. 

Bruce conducts lecture concerts in schools, community centers, clubs, temples and colleges throughout Japan and abroad. He has lectured and performed at Rome University, Kent State University, Santa Barbara City College, St Lawrence University, New York, and University of British Columbia, Meiji Gakuina College, Nagano Jr College and Nihon Keizai University. He has performed over 70 “Going Home” concerts in the disaster areas of North Eastern Japan. 

As a guest performer and collaborator Bruce has been featured with Jonathan Katz' Tokyo Big Band, Paul Winter Consort veteran vocalist Susan Osborn, Soto Buddhist Shomyo Chant master Maekawa Bakusho,  jazz guitarist Tomoya Hara, and koto master Curtis Patterson among many others. He is currently active as a member of The Aeolian Duo with Tokyo guitarist Koufuu Suwa, KS Duo with Australian koto player Miyama McQueen/Tokita and Tradewinds Pacifica with Santa Barbara-based guitarist George Quirin.







Born in Santa Monica, California in 1960, Bruce Huebner's western classical studies started at the age of ten in Los Angeles under flute educator Donna Clarke. He studied jazz saxophone at California State University, Northridge. In 1983 he completed his degree in flute and saxophone at California State University Northridge where he studied with William Calkins (saxophone)  and Gretal Shanley (flute) and Dod Raffel (jazz). 

He started shakuhachi studies in Japan in 1983 under Kawase Junsuke after hearing the instrument on LA radio KCRW, seeing performances at the LA County Museum of Art. 

He studied Japanese for three years at the historic Tokyo Nihongo Gakko (Naganuma School.) in Shibuya.

Returning to California he earned his MA in Asian Studies at the University of California, Santa Barbara in 1989. His masters thesis was on shakuhachi honkyoku and its place in Buddhist practices. He was awarded a Japan Ministry of Education scholarship (Monbusho) to study  shakuhachi at Tokyo University of the Arts where he studied under Yamaguchi Goro, designated “National Treasure,” becoming the first non-Japanese to graduate the traditional music university in 1994.

Bruce relocated to Tohoku Japan where he taught music at Fukushima College and Fukushima Medical University until 2000. While in Fukushima he earned his shakuhachi teaching license from Chiku-Yu Sha, one of the major shakuhachi guilds, and produced two recitals of traditional music that featured his master teacher Kawase Jyunsuke, and Yamada koto players Itoh Manami and the late Murooka Shoko. 

In 2000 he returned to Tokyo to became a full-time shakuhachi musician and since has performed and/or recorded in various contexts with guitarist Hara Tomoya, The Sawaii Koto School, The Tokyo Big Band, Miki Bingo Inter Gallactic Orchestra, Pink Bongo Jazz Band, Jonathan Katz, percussionist Todd Isler, pianist composer Tom Pierson, vocalist Susan Osborn, koto performers Curtis Patterson, Katou Mie, Takazawa Etsuko, singer-songwriter Yamahira Arumando, Steve Sacks, Soto Sect shomyo singer Maekawa Bokusho, drummer Okura Kennosuke,  among others.

Bruce`s jazz-world music group Candela founded in 1999 with Jonathan Katz has recorded and toured extensively, including Europe in 2003 (Rome University), Canada in 2004 (Toronto Jazz Festival) the US (New York Blue Note, Joe's Pub)and Japan (Kyoto Concert Hall, Major Jazz Festivals). Candela's first CD "Mogami" was chosen best five by Stereo Magazine in 2002.

 In 2008 he founded a koto (traditional zither) and shakuhachi duo "Curt and Bruce," with Sawai Koto School master and long-time Japan-based koto player Curtis Patterson. They performed original compositions, improvisations, jazz and modern classical, as well as traditional music. "Curt and Bruce" has released two cds and toured” in the Sakura Cherry Blossom Front Tour." In 2010 they were guest performers with the Vancouver Inter-Cultural Orchestra in Canada. 

As an educator Bruce is the producer of a popular DVD in English on playing the shakuhachi, and is a bilingual speaker and clinician.  He now resides in Yokohama.

Bruce's frequent sojourns into the wilderness of the Sierra Nevada and northern Japan continue to be a major influence on his life and music.